第7戦 1-1 レポート

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU

 

7 戦 ロイック、ジェゾンのニールプライド勢がワンツーフィニッシュ 

東海地方のロードレースシリーズ「KINANCOUPE DE AACA 」は 月 10 日、2016 年シーズンの第 戦を三重県いなべ市のいなべ梅林公園で開催。メインレース の 1-1 クラス(60km1.5km × 40 周回)は強い雨の中でのサバイバルレースとなり、最 後まで力強い走りを見せたニールプライド・南信スバルサイクリングチーム勢がワンツーフィニッシュ。ロイック・デリアック選手が 位となり、ジェゾン・ヴァラド選手が続いた。全戦のポイントで争うシリーズ総合順位では、KINAN Cycling Team の野中竜馬が 首位を守っている。

ツアー・オブ・ジャパンいなべステージのメイン会場でもある、いなべ市梅林公園内に設定された 1.5km の周回は、スタート直後は下り、その後コースの半分以上が上りの難コース。月に同会場で行われた第 戦第 ステージでは、実力のある選手をもってしても 攻略に苦しんだが、この日は強い雨が降り続いていたこともあり、より厳しいレースとなることが予想された。

阿曽光佑の飛び出しで幕を開けたレースは、序盤から逃げを狙ってアタックの応酬。周回目には中西健児選手(同志社大学)が下り区間を独走するなど、大学生の積極性も光る。 4周回目には中西重智が逃げのチャンスをうかがうが、これはニールプライド勢のチェックにあい、成功には至らない。

出入りの激しい展開から逃げが決まったのは 周回目の終わりから 周回目にかけて。阿曽圭佑、中西健児選手、水野貴行選手(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム) が先行。次の周回で中西重智、ロイック選手、ジェゾン選手の 人が合流。人の逃げグループが形成された。

快調に飛ばす逃げメンバーに対し、メイン集団はペースが上がらず、タイム差は開く一方。 やがて逃げグループは水野選手、中西重智が遅れ 人となるが、後続との差を開き続ける。 その後メイン集団から野中、ブルーノ・ゲゼ選手(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム)がアタックを決め、前を追いかける。

中盤に入りメイン集団が崩れたこともあり、逃げる 人が俄然有利な展開となる。そんな中、ペースが緩んだ隙をついて中西健児選手がアタック。これはしばらくしてつかまってしまうが、逃げメンバーの動きが活性化するには十分な動きとなった。残り約 10 周回を残したところで今度は阿曽圭佑がアタック。中西健児選手が脱落し、ニールプライド勢のペースも上がらないこともあり、チャンスとばかりに飛ばす。

独走態勢に持ち込んだかに見えた阿曽圭佑だったが、雨に濡れた路面で落車。この間にニールプライド勢がトップに立ち、残り周回をこなしていった。一時はロイック選手が独走したが、のちにジェゾン選手が再度合流し、人で先頭交代を繰り返しながらフィニッシュを目指す。

最後まで 人で走りきったロイック選手とジェゾン選手は、ともにガッツポーズをしながら並んでフィニッシュ。順位はロイック選手が 位、ジェゾン選手が 位となった。落車後も諦めずに前を追い続けた阿曽圭佑が 位、途中まで逃げグループでレースを進めた中西健児選手は 位だった。

1回のペースでレース開催される「KINAN COUPE DE AACA 」。次戦 は813日(土)に国営木曽三川公園長良川サービスセンター前・特設コースにて実施される。レーススキルや実力に合わせて出場できるよう、つのカテゴリーに分かれており、メインの 1-1 クラスは国内トップチームが多く参戦するなどハイレベル。全国各地からのエントリーも増えており、今後もさらなる盛り上がりに期待がかかる。エントリーについては、レース公式 Web や SNS にて告知される。

 

2016 第 7 戦 1-1 クラス(60km、1.5km × 40 周回)結果

1 ロイック・デリアック(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム)

2 ジェゾン・ヴァラド(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム)

3 阿曽圭佑(KINAN Cycling Team)

4 中西健児(同志社大学)

5 ブルーノ・ゲゼ(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム)

 

2016 COUPE DE AACA ポイントランキング(第 7 戦終了時)

1 野中竜馬(KINAN Cycling Team) 976pts

2 ジェゾン・ヴァラド(ニールプライド・南信スバルサイクリングチーム) 768pts 

3 中村龍太郎(スネルシクロクロスチーム) 512pts

3 山本雅道(シエルヴォ奈良 MIYATA-MERIDA レーシングチーム) 512pts 

text&photo:Syunsuke FUKUMITSU