2016年第1戦 1-1 レポート

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大寒波の到来した1月23日(土曜日)に国営木曽三川公園・長良川サービスセンター前特設会場にて2016年の第1戦が行われました。

まだまだオフのトレーニング時期で強度の高い練習の出来ていない選手、シクロクロスや開幕初戦が早い時期にあり、調子の上がっている選手など、コンディションにバラつきが激しい季節に開催された今大会は、現状の仕上がり具合をテストしようと東海地域のみならず関西、関東から選手たちが集結した。

序盤から積極的に動いてきたのは全日本選手権のロード個人タイムトライアルを制した中村龍太郎やシエルヴォ奈良の小渡健吾、イナーメ信濃山形の豊田勝徳、那須ブラーゼンの下島将輝らだ。

この大会独特の激しいアタック合戦となり、普段は強く吹き荒れる風がほとんどない事も影響してか、決定的な逃げが決まらないメイン集団はなかなか落ち着かない。

上:逃げる中村龍太郎(スネルシクロクロス)と小渡健吾(シエルヴォ奈良)

左:この日、最もアタックした選手の一人、豊田勝徳(イナーメ信濃山形)

激しい展開からボロボロと脱落者が出始めた中盤に7名の逃げ集団が出来上がった。

メンバーは中村、下島、中京大の小玉凌、知立高校の佐藤大紀、愛知産業大学工業高校の森崎英登、ニールプライド南信スバルの水野貴行、キナンサイクリングチームの阿曽圭佑の7人。

前半から積極的に動いてきたメンバーによる逃げ集団がこのまま逃げ切るかと思われたが、後続のメイン集団は逃げ集団に対して最大でも15秒ほどしかアドバンテージを許さない。

逃げる7名には現役高校生2名が入り、積極的な若者に期待がかかったが、逃げ集団は残念ながら吸収されてしまう。

ゴールに向けて、アタック合戦が再び開始。

豊田、小渡、小玉、中村がしつこく逃げを試みるも結局、決まらずにゴールスプリントとなり、力の差を見せつけた中村がゴールスプリントを制し、みごと優勝。

ナショナルチャンピオンの貫録勝ちとなった。