第11戦 1-1 レポート

11月に最終戦を迎えたKINAN COUPE DE AACAも今年に入ってすでに11戦目となる。今大会も気温こそ冬の訪れを感じさせる寒さとなったが天候に恵まれ快晴のなか行われた。 最終戦は普段の長良川から場所を移して三重県いなべ市の農業公園、梅林公園内の特設コースでの開催となり、東海地域のみならず関西圏や北陸からの参加もあり、参加者たちは寒さを感じさせない熱い走りを披露した。

今年のU23カテゴリー(23歳以下の選手)全日本チャンピオンの中井路雅 (京都産業大学)をはじめとした近隣の実力者たちが集結した。(写真右から4人目、ナショナルチャンピオンジャージ姿の中井選手)

さらに今回は会場での実況&解説にツアーオブジャパンディレクターの栗村修氏を迎え、レース解説もJスポーツの中継さながらのトークで来場者を楽しませた。

レースは序盤、今まで全く無名の桐野一道が単独で逃げる。 良いペースで逃げる桐野に対して集団は坦々と10数秒のタイム差のまま周回を重ねる。

中盤、桐野を吸収した集団はその後、桐野、豊田、下島、間瀬、伊丹、野中、阿曽の7名に絞り込まれ、サバイバルなレース展開はシーズンも終わりの時期で選手たちのコンディションにかなりのばらつきを際立たせる。

後半は優勝へ向けたアタック合戦から、上手に抜け出した豊田と阿曽の2名と追走する4名となったが、その後追いかける4名が先頭の2名に追いつくことはなかった。 

後続とのタイム差は数秒しかない微妙な展開で、プロの維持を見せたのは大会会場から数キロの距離に実家があり、地元出身の阿曽圭佑 (キナンサイクリングチーム)だった。

阿曽はシリーズ戦での優勝経験のある豊田とのマッチスプリントを制し見事優勝。 2位に豊田、3位に京産のスクラッチ学生チャンプの間瀬が入り、敢闘賞は序盤に独走した桐野が獲得した。